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研究者紹介

経済学というと数学を使った理論がイメージされるかもしれません。数学ができたほうがよいのは事実です。そして、理論は現実を分析するための重要なツールです。ただし、理論を学ぶ一方で、現場で得られた知見から論理を組み立てる思考力も養ってほしいと思っています。とくに地域の経済や産業をみていくと、個別具体的な姿から、理論で教わったことを確認することもあれば、それに単純には収まらないかもしれない発見もあります。既存の理論からの演繹に収まらないことを知り、その背景を深く考えることは、条件の異なる地域に誤った政策をあてはめたり、方向を見誤ったりするリスクを減らすことに役立つと考えられます。

研究業績紹介

■中国の経済体制の持続性
研究目的: 政治的集権と経済的分権の両立の持続可能性についての論理構築
■国際ビジネスと市場拡大
研究目的: 中国に生産拠点を持つ日本の中小長寿企業が日本経済の構造変化に適応し、海外展開に成功した理由の解明
研究目的: 東アジア域内分業の枠組みにおける中国自転車産業の台頭の位置づけ
■日本における自転車産業の振興                                                     
研究目的: 自転車産業のもつ社会的価値の評価

研究の応用領域

・中国の経済体制に関する研究
・自転車産業ビジョン
・経済政策

社会的意義

・経済発展が政治民主化を必然とするか否かについて、新たな知見を提供する。
・経営資源が相対的に乏しい中小企業であってもグローバル化に対応しうる方法があることを示す。
・国民経済社会にとっての重要性は、必ずしも業界の規模の大きさで決まるものではないことを示す。
  • 「巨龍」の体制移行と台頭をいかにとらえるか?How Do We U…

    駒形 哲哉/Tetsuya Komagata 経済学部 教授 Professor…

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