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研究者紹介

「空間」を切り口に、現実の都市・地域が抱える経済・政策課題を分析しています。分析には、GIS(地理情報システム)を活用しています。GISの強みは、空間情報を可視化できるだけでなく、空間情報の加工や作成、分析を行える点にあります。GIS技術と空間データの飛躍的な発展により、都市や地域が抱える空間的な課題を、より詳細かつ高度に分析することが可能になってきました。医療、環境、交通、住宅、土地利用、福祉、防災といった分野では、都市・地域の空間構造と密接に関わる課題が少なくありません。こうした課題の理解を深め、解決に向けた有益な知見を提供するために、発展著しいGISと空間データを活用しています。また、長年にわたり、GISの教材開発および教育にも取り組んでおり、『経済・政策分析のためのGIS入門』シリーズ(古今書院)などを出版しています。

研究業績紹介

■GISを活用した都市・地域経済分析
・Kawabata, M., Naoi, M., Yasuda, S. (2022) “Earthquake risk reduction and residential land prices in Tokyo.” Journal of Spatial Econometrics, 3. (https://doi.org/10.1007/s43071-022-00020-z)
・Kawabata, M., Abe, Y. (2018) “Intra-metropolitan spatial patterns of female labor force participation and commute times in Tokyo.” Regional Science and Urban Economics, 68: 291-303. (https://doi.org/10.1016/j.regsciurbeco.2017.11.003)
■GISの教育
・河端瑞貴(編著) (2025)『経済・政策分析のためのGIS入門2 [二訂版]:空間統計ツールと高精度地理空間情報 ArcGIS Pro,QGIS対応』古今書院
・Online GIS Educational Materials(https://sites.google.com/view/gis-online-learning/)

研究の応用領域

・経済政策

社会的意義

・GISと空間統計・計量経済学を統合することで、都市や地域が抱える経済・政策課題の理解と解決を促進しています。
・GISの教材開発および教育を通じて、人材育成に貢献しています。
・GISおよび空間データを活用した経済・政策分析の手法を開発し、都市防災整備、保育所の整備、女性の就業支援、雇用へのアクセス向上など、現実の政策課題の解決に貢献しています。
  • GIS×地理空間情報で未来の価値創造Creating Future…

    河端 瑞貴/Mizuki Kawabata 経済学部 教授 Professor,…

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