教授 川島 建太郎 Kawashima, Kentaro 文学部 人文社会学科(文学系) 独文学専攻 #ドイツ思想#メディア論#ドイツ文学 Researchmap会員ID 6000027868 慶應義塾研究者データベース(K-RIS) 研究者詳細 - 川島 建太郎
研究者紹介 ドイツ語圏の文学と思想を,メディア史の観点から考察しています。メディアは,文学や思想をそもそも可能にしている歴史的アプリオリです。印刷術からアナログメディアをへてデジタルメディアにいたる歴史は,時間と空間のあり方や記憶のあり方を根底から変容させました。そこから言語表現や思考がどのように影響を受けたのかを観察し,記述しようと試みています。 研究業績紹介 ■メディア理論と法 研究目的: コルネリア・フィスマンなどの理論を参照しつつ、法をメディア論の観点からとらえたうえで、文学作品を司法制度の記録として分析すること ■戦後文学と記憶 研究目的: 日独の戦後第二世代による戦後社会の記述を、メディア、アーカイヴ、証言に着目しつつ比較分析する ■アニメーションと映画の文化研究 ・研究目的: 山村浩二の短編アニメーション『フランツ・カフカの田舎医者』における「変身」の概念の探求 - タイトル: Metamorphosis as Origin—Koji Yamamura’s Short Animation Franz Kafka’s A Country Doctor, Kawashima Kentaro (Arts) 8 ( 2 ) 54 2019年4月 研究の応用領域 ・ドイツ・メディア理論の系譜学 ・1900年以降の自伝と写真 ・法と文学 社会的意義 ・メディアとしての法の研究は、法的実践の歴史についての洞察を提供し、現代の法改革や正義について理解を深めます。 ・ドイツと日本の戦後文学を比較検証することで、どのように社会が歴史的トラウマを克服しようとし、集団的記憶や文化的物語を形成するかを理解するのに役立ちます。 ・文化統合と文化越境の媒体として映画とアニメーションを研究することは、異文化の理解と評価を促進します。