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教授
文学部 人文社会学科(史学系)
東洋史学専攻
研究者紹介
- 上海をおもなフィールドとして、新中間層と大衆消費・大衆動員の出現をテーマに、近代都市の社会変動を研究しました。近年は食の文化交流をテーマとして、20世紀以降のナショナリズムが中国料理をどのように変えたのか、帝国主義・植民地主義が東アジアの食文化にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにしようとしています。各都市の雑誌・新聞や行政・企業文書を精査・照合し、さらにインタビュー調査を補充して、できるだけ多くの具体例を検証するように心がけています。
研究業績紹介
- ■帝国主義と食文化
・研究目的: 日本帝国における植民地食文化の受容の考察 “The Gyoza Era and Memories of Manchuria: Post-imperialism in Japan after World War II,” in Global Food History, published online: 20 Nov 2024, forthcoming. Doi: https://doi.org/10.1080/20549547.2024.2414371 (Open Access)
■ナショナリズムと料理
研究目的: 中国地方料理をルーツとする国民食の成立過程に関する比較史研究 『中国料理の世界史―美食のナショナリズムをこえて』(慶應義塾大学出版会、2021年)
研究の応用領域
- ・アジア史、アフリカ史
・地域研究
社会的意義
- ・植民地料理の分析によって、日本と東アジアとの関わりの理解を深めることができる。
・国民食の形成過程を知ることで、東アジア、東南アジアの国民アイデンティティや多文化主義について理解することに役立つ。