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五味 知子
准教授
五味 知子

Gomi, Tomoko

文学部 人文社会学科(史学系)
東洋史学

慶應義塾研究者データベース(K-RIS)
研究者詳細 - 五味 知子

研究者紹介

私は、明末~清末の社会における庶民女性の生活について研究しています。庶民女性が自分自身で書き残した記録がないため、裁判史料や公文書に示された庶民女性にかかわる社会通念や倫理規範について検討しています。近年は、清代の漢族知識人の家庭における婚姻・育児についても関心を持っています。

研究業績紹介

■童養媳に関する研究
研究目的:知識人家庭における童養媳(幼少期に将来の息子の嫁を婚家が迎えいれて扶養する慣習)の特徴を分析する。
タイトル:「清代の知識人家庭における童養媳」(『慶應義塾中国文学会報』第8号、pp.83–105、2024年2月)                       ■清代の婚姻慣習に関する研究
研究目的:清代における「同姓不婚(同じ姓の人同士の通婚を避ける)」の規範と、それに反する「同姓通婚」の実態およびその評価を地方志を通じて分析する。
タイトル:「清代の地方志における同姓通婚と同姓不婚」(小浜正子・板橋暁子編『東アジアの家族とセクシュアリティー:規範と逸脱』京都大学学術出版会、2022年)
■清代の女性の行動空間に関する規範の研究
研究目的:男女隔離が理想とされた清代社会において、女性の屋外での労働や行動に関する規範を、告示文を史料として分析する。
タイトル:「清代の告示にみる女性の行動空間に関する規範」(『聖心女子大学論叢』第136号、pp.5–33、2020年12月)

研究の応用領域

・歴史学(特に中国史)                                                                                ・ジェンダー研究                                                                                   ・女性史研究                                                                                         ・比較文化研究                                                                                  ・家族史研究

社会的意義

・異文化理解の向上
・歴史的視点から家族や社会について理解する
・ジェンダー平等に対する意識の向上                                                                      ・地域の文化や習慣の多様性に対する理解の向上
  • 中国ジェンダー史Chinese Gender History

    五味 知子/Tomoko Gomi 文学部 准教授 Associate Prof…

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