研究者紹介 「アイデンティティ実現の経営」をテーマに、個人と組織の関係性に焦点を当てた研究を行っています。特に、組織の中で個人が自らの理想と価値をどのように実現していくか、また、組織が自らのアイデンティティをいかに維持・変革するかを重点的に進めています。 研究業績紹介 ■個人のアイデンティティ志向性 研究目的:個人の「アイデンティティ志向性」が組織との関係形成や態度にどのような影響を及ぼすかを分析 タイトル:『組織コミットメント再考:中日米における実証研究を手がかりに』文真堂, 2017 ■組織のアイデンティティ・ワーク 研究目的:不確実性の高い環境において、企業が自らの組織アイデンティティをどのように再定義・再構築するのか、アイデンティティ・ワークの観点から検討 タイトル:「理念改定におけるアイデンティティ・ワークの研究」、『日本経営学会誌』、2023年 ■日本企業における理念型経営の実践 研究目的:日本企業が理念型経営をどのように実践し、成果に結びつけているのかを解明 タイトル:「理念型経営の探索―源泉・構造と測定指標」、『経営哲学』、2023年 研究の応用領域 理念型経営 リーダーシップ開発 人材マネジメント 組織変革 社会的意義 現代社会における不確実性の高まりや価値観の多様化に対応するために、個人と組織が共に「自らの存在意義(アイデンティティ)」を見出し、実現していくための理論的かつ実践的な指針を提案することを目的としています。具体的には、働く人々のエンゲージメントやウェルビーイングの向上、理念や価値観に基づく持続可能な組織運営の支援、多様な人材の活躍を促す組織文化の構築、そしてリーダーシップや高度人材の育成など、企業の成長に不可欠な課題に対して、有意義な示唆を与えるものです。