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近森 高明
教授
近森 高明

Chikamori, Takaaki

文学部 人文社会学科(人間関係系)

慶應義塾研究者データベース(K-RIS)
研究者詳細 - 近森 高明

研究者紹介

都市文化現象(思想、表象、技術を含む広義の文化現象)にあらわれる近代性(モダニティ)の諸相を社会学的に考察する、というのが主な研究テーマです。現在はとくに照明・交通・建築など、都市の社会生活を支える基盤的テクノロジーが、都市をめぐる知覚・想像・経験様式の変容と結び合いつつ、独特の厚みをもつ社会性を獲得してゆく歴史的プロセスに関心をもっています。

研究業績紹介

■社会学的都市論の現在的動向をめぐるレビュー
研究目的: 2000年代以降の社会学的な都市記述におけるモード転換とその意義についての批判的検討
- タイトル: 近森高明, 2021, 「「都市」から「まち」へ――2000年代以降の都市記述の変容について」『年報社会学論集』(34), 37-44.
■都市インフラの技術社会史をつうじた日本的都市景観の検討
研究目的: 駅前空間ならびにニュータウンへのペデストリアン・デッキの導入過程の分析をつうじた日本的都市景観の特徴の検討
- タイトル: 近森高明, 2025, 「デッキ・アーバニズムの現在――多摩センターのペデストリアンデッキから考える」塚田修一・松田美佐編『大学的多摩ガイド――こだわりの歩き方』昭和堂.
■フォレンジック・アーキテクチャとアートの関連をめぐる批判的考察
研究目的: フォレンジック・アーキテクチャの実践がアートとして受容される経緯の検討をつうじたパブリックな「真実」へのオルタナティヴな回路の検討
- タイトル: 近森高明, 2025, 「アート、アクティヴィズム、グローバルな正義――フォレンジック・アーキテクチャの「揺れ」をめぐって」阿部利洋編『グローバル正義の変容――グローバルサウスの台頭と新たなポリティクス』ナカニシヤ出版.
■文化社会学の文体についての批判的検討
研究目的: 文化社会学者・井上俊によるテクストの文体分析をつうじた文化社会学に固有の方法的態度の抽出とその批判的検討
- タイトル: 近森高明, 2023, 「文体としての文化社会学――井上俊の仕事から考える」『社会学評論』73(4), 327-344.

研究の応用領域

・都市空間分析
・都市論の理論的更新
・都市インフラの技術社会史
・都市美学

社会的意義

・リフレクシヴな都市計画・まちづくりの実践に向けた批判的知見の提供。
・日本的な都市景観をめぐるオルタナティヴな評価軸の作成への寄与。
・インフラ技術や物質的次元を主題とする都市関連コンテンツ製作への情報提供。
  • 日本の都市空間をインフラから読み解くUnraveling the …

    近森 高明/Takaaki Chikamori 文学部 教授 Professor…

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